気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(旧気仙沼向洋高校)

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ひろくん
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皆さま、こんにちは、ひろくんです。

ひろくん
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今回は宮城県気仙沼市にあります気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(旧気仙沼向洋高校)を訪れましたので紹介したいと思います。

場所

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は旧気仙沼向洋高校の校舎を地震・津波の怖さを伝えるために現在に残しております。

向洋高校は、水産を学べる高校で日本でも数少ない遠洋航海の実習がある高校です。

震災後は向洋高校は、高台のところへ移動され、教育を行っております。

所在地:〒988-0246宮城県気仙沼市波路上瀬向9-1

TEL:0226-28-9671

最寄駅:JR気仙沼線「陸前階上駅」からタクシーで約3分(徒歩約20分)

開館時間:⚫︎4月〜9月 9:30〜17:00(最終受付16:00)、 ⚫︎10月〜3月 9:30〜16:00(最終受付15:00)

休館日:⚫︎毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日が休館)、⚫︎祝日の翌日(土日、GW期間を除く)、⚫︎年末年始(12月29日〜1月4日)

特別開館日:⚫︎毎月11日、⚫︎9月1日(防災の日)、⚫︎11月5日(世界津波の日)

入館料:

  • 個人 一般600円、高校生400円、小・中学生300円
  • 団体(30名以上・要予約) 一般500円、高校生300円、小・中学生200円
  • 小学生未満は無料、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をご提示いただいた方と同伴者一名は半額

その他に体験ワークショップ(オプションメニュー・要予約)が、教育旅行や視察研修で利用される団体様向けに用意させれています。

※2024年3月の情報です。最新情報をHPなどで確認してください。

入館 伝承館①

休憩スペースなどは無料で開放されており、屋外に遊具もあります。

受付を済ませると、伝承館で震災時及び直後の13分間の記録映像を見学し、写真パネルを見ていきます。

伝承館入り口
受付の向かい側にあったハートの展示品

受付を済ませるともらえるガイドマップです。これに従い見学していきます。

震災遺構 校舎

まだ最初に見た震災の映像が頭に残ったまま、震災遺構である校舎内に入っていきます。

校舎内は写真撮影可能です。

校舎に入る前の案内板
校舎の入り口です。

旧南校舎 1階

1階の天井は完全に落ち、トイレには先にある校長室から流れてきたソファが残っていました。

どこから流れてきたかわからないものも散乱していました。

トイレには、校長室から流れてきた応接用ソファがありました。
校長室です。他の場所から流れてきたパレットがあります。

階段またはエレベーターで3階へ(2階は入れません)

旧南校舎 3階

3階には津波で流れてきた車が教室の中でひっくり返っていました。地上からの高さは約8m!になります。津波の凄さが一目でわかる場所です。

地上から高さ約8mの所にある教室内でひっくり返った車
この車はどこから。

教室で使用していたであろう書籍やロッカーの作業着が残っていました。

散乱した瓦礫と書籍
ロッカーの中の作業着

旧南校舎 4階

4階が津波到達地点になります。

レターケースの錆が目立つところまで津波が来たことを示しています。地上からの高さ約12m!

特に錆びているところまで、津波が到達しました。

4階には冷凍工場の激突跡が見られます。伝承館の入り口に行くまでに外から見える衝撃な光景の場所です。どうして校舎の4階の壁が一部剥がれてしまったのかがわかります。

冷凍工場の激突跡、工場が津波で流されてくる光景を想像するだけでも凄まじいものがあります。繰り返しますがここは4階(地上から12m)です。

4階の教室の中には冷凍工場の壁材のスポンジが散らばっていました。

このスポンジのようなものは、冷凍工場の壁材の一部です。
パソコンなども散乱しています。

屋上に上がります。

旧南校舎 屋上

屋上は、教職員20名と北校舎の改修工事を行なっていた工事関係者25名が避難した場所です。

教職員や工事関係者の方が少しでも高い所へ行くために、この上に登って津波の難を逃れた場所です。

屋上から見た津波の写真があり、あたり一面が海になっている光景は衝撃を受けました。

この光景は屋上から見た現在です。遠くに海が見えます。
震災時の写真です。あたり一面が海のようになっているのがわかります。

屋上から見える杉ノ下地区の高台では明治三陸大津波の時に津波が来なかったことで、市の指定避難所になっていました。しかし、大丈夫と思って避難した高台を遥かに超える津波により約60名が犠牲になってしまいました。

他の場所より高い位置にあります。

「大地が揺れたらすぐ逃げろ、より遠くへ、より高くへ」を実感させられる光景でした。

屋上から階段またはエレベーターで1階へ降ります。次は屋外へ出ます。

屋外

屋外 南校舎西側

屋外から冷凍工場が激突した4階の壁を見上げると津波の大きさを再確認できます。

伝承館の入り口に行く前に見える場所でかなり印象に残る場所です。

入り口から奥の駐車場へ行くのに一際目を引く光景です。

屋外 屋内運動場

屋内運動場(体育館)は津波により屋根が崩壊し見るも無惨な姿になっていました。

屋内運動場(体育館)の入り口です。奥の壁が流されて、屋根もなく外の景色が見えるようになっています。
屋上から見た屋内運動場(体育館)です。面影はもうそこにはありません。

屋外 総合実習棟前

流された職員の車が折り重なっていました。建物と建物の間で渦潮が発生したことにより起こったようです。

折り重なっている車

旧北校舎 1階

北校舎側では高校生の学校生活の写真が展示されていました。

北校舎は周りに別の建物があったおかげで、津波の被害は比較的軽かったようです。

南校舎と北校舎の間にある松の木は津波に飲み込まれましたが、現在も生き残って成長しています。

パネルはそれまでの日常を切り取ったものが展示されています。
津波に飲み込まれた後も成長しています。

伝承館②

震災遺構の校舎を見た後、震災伝承館に戻ってきます。

インタビュー動画とその人たちがどこにいて、どのように津波から避難していったかを地図上に表示するプロジェクトマッピングで見ていきます。

震災直後の市内の写真などを見た後、15分間の映像を見ることができます。

15分間の映像では階上中学校の生徒代表の答辞が非常に印象的でした。

近隣観光スポット

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館の近くには、「岩井崎」があります。

「岩井崎」には「潮吹岩」や「龍の松」などがありますのでそちらもチェックしてみてください。

まとめ

  • 宮城県気仙沼市にあります気仙沼市東日本大震災震災遺構・伝承館(旧気仙沼向洋高校)を訪れました。
  • 津波による被害の実際を残しており、地震・津波の怖さを現在でも見ることができます。周辺は復興が進んでおり瓦礫など撤去され広大な平野が広がっています。その中で震災にあった物を残し、実際に見ることで地震・津波の怖さを自分自身のこととして追体験できます。
  • 映像コンテンツでは当時の記録映像や震災後を見ることができます。
  • 過去の記録で学習することは大切です、そしてその想定された記録は超えていってしまうことを覚えておく必要があります。
  • 「より遠くへ、より高くへ逃げろ!」どう行動するか考えてみてください。
  • まだ訪れたことがない方は、是非、一度自身で体験しに行ってみてください。
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